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空気中の微生物と磁場 [水と空気を整える]

磁場エネルギーによる殺菌効果については、既にいくつかの実験観察例をポストしました。
 殺菌効果 ほか
いずれも液体(水)を磁気処理することによって、被磁気処理水への直接的な殺菌効果や、磁気処理水を給餌・灌水した動植物生育への効果を観察したものです。
今回は、液体(水)ではなく、気体に対する殺菌効果のドキュメントをご紹介します。
記述はできるだけ原典の表現を尊重していますが、一部で図を含めて表現や用語を変更・省略・整理していますのでご了承ください。

◇ 観察方法
約75㎡(23坪)の室内において、熱交換・換気ユニット(東芝製Ⅷ-350SS2)に、下記の磁場装置を取り付け、室内空気を循環させる試験を行った。換気ユニットの風量は350m3/hを用いた。前日に窓を開けて外気を取り込んでから1 日室内を締め切っていた部屋で、空気を熱交換・換気ユニットを通したあと、試験区では磁場装置を通過させ、時間単位で微生物数を測定した。

微生物_01M.jpg磁場装置
1,850ガウス(0.185T)の永久磁石で、40x40x10mmのものを2枚組み合わせて1組として使用した。この磁石を、右図に示したように放射状に10組、中心部に磁石を更に1組を固定した。
これにより、磁石間の距離が最大幅の部分でも磁気は1,800ガウス(0.18T)となっている。また、磁石表面の微生物ふき取り試験を行うために、組み立てた装置は、塩化ビニールのパイプに組み込み、簡単に取り外しできる構造とした。試験では、この装置を換気ユニットの吹き出し口に設置した。

◇ 試験・評価方法
 微生物試験は衛生試験法に準じて行い、
 一般細菌および真菌について[浮遊微生物][床面落下微生物]を採取し、次の方法で測定した。

A)浮遊微生物
  1. 吸引は、エアサンプラー(Biotest社製RCS Plus)で行った。
  2. 試料の吸引は、除菌装置の噴出し口から3m離れた高さ1.5mの地点で、室内の空気を吸引して試験を行った。
  3. 一般細菌は、空気を200L吸引して空中浮遊菌測定専用培地(アガーストリップTC:一般細菌用)を用い、30℃ 、2日間の培養で測定した。
  4. 真菌の生育は、11,000L吸引して浮遊菌測定専用培地(アガーストリップYM:真菌用)を用い25℃、5日間の培養で測定した。

B)床面落下微生物
  1. 吹き出し口から0m,1m,3m,5m離れた地点の床面で、直径9cmの培養シャーレを各3枚で、5分間の暴露試験を行った。
  2. 一般細菌は、標準寒天培地を用い、30℃、2日間の培養で測定した。
  3. 真菌は、ポテトデキストロース培地を用い、2 5℃、5日間の培養で測定した。
  4. シャーレの培地表面積は一枚当たり約60cm2で、菌数は4地点の計12枚のシャーレに生育した菌数の合計で示した。

◇ 観察結果
微生物_04.jpg浮遊微生物、床面落下微生物の測定結果は以下の通り。測定実施時期は11月であり、昼間は曖房が入り、暖房の切れる夜間に温度が下がるのため、室温は15~25℃程度で変動し、湿度は50~60%であった。試験区・対照区共にその環境条件と変動は右図の通りで、菌繁殖等への影響は無視できる範囲と考えられる。

A)浮遊微生物
  • 空気を流動させると、床面に存在していた微生物が舞い上がることにより初期は増加するが、以降は磁場の存在が浮遊一般細菌数、浮遊真菌数を共に減少させる結果となった。 結果は、浮遊一般細菌については、真菌と吸引量をあわせるため1,000Lに換算して示した。

微生物_02M.jpg

B)床面落下微生物
  • 磁場装置を通した場合、1時間で若干増加したが、以降は減少に転じ、6~9時間ではゼロになった。このように、空気を流動させると、磁場の存在が落下一般細菌数、真菌数を共に減少させる結果となった。

微生物_03M.jpg

◇ 観察者等による考察
  1. 永久磁石で作った放射状の磁場の中に、気体を通過させた場合、浮遊一般微生物は、磁場を通過させないものに比べ著しく減少した。
  2. 床面に落下する一般微生物は、磁場を通過させないものに比べ大きく減少した。
  3. 空中に浮遊している微生物が磁場の影響を受け、大きな固まりなどになり単に落下して床面に生息しているとか磁石に付着することで減少すると言うより、磁場による微生物の存在に対する抑制作用の可能性が大きいものとなった。
  4. この試験で、開始直後に菌数が増加しているが、換気装置を作動することで、床面等に生息あるいは付着している微生物が舞い上がり一時的に増加したものと考えている。

◇ 原情報・出典
  磁場が流動する気層中の微生物に及ぼす影響
  岩手県工業技術センター
  食品技術部 山本忠 他
  岩手県工業技術センター研究報告-第12号(2005)


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バッハ 無伴奏チェロ組曲 第1番


https://www.youtube.com/watch?v=bK09J6XSsqI

Bach Cello Suite No 1 in G major
Miklós Perényi


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生物学的な効果 [水と空気を整える]

「傾斜静磁場の生物学的効果」に関する観察例です。1992年のレポートですので、20年以上前になりますが、丁寧な実験観察です。「細胞内DNA量への影響」「細胞の増殖速度に与える影響」「殺細胞効果」について、[静磁場単独][静磁場と放射線]を印加した場合の影響・効果を観察しています。ここでは、[静磁場単独印加]の場合の観察をご紹介します。

記述はできるだけ原典の表現を尊重していますが、抜粋紹介のため、図を含めて表現や用語を変更・省略・整理していますのでご了承ください。必要な場合は原典をご参照ください。




◇ 観察方法

  ○ 材料と方法

  • 培養細胞はmouse乳癌細胞由来のFM3A細胞を使用した.
  • FM3A細胞ほ仔牛血津10%,緩衝剤として0.12%のNaHCO3を含むEagleMEM培地を用い.37±0.5℃で培養した.
  • この条件下でのFM3Aの対数増殖期における集団倍加時間(以下,PDT:population doubling time)は12時間である.
  • 実験にはすべて分注後48時間の対教増殖期にあるFM3A細胞を用いた.
  • 殺細胞効果の判定には細胞のコロニー形成能を指標として用いた.
  • コロニー形成能の測定には,以下のような方法で分注したFM3A細胞を含むflaskを用いた.
  • 即ち,30%仔牛血清を含む2倍濃度のEagleMEM培地と0.3%の寒天溶液を等量混合したものを40℃に保った.
  • 溶液5ml中の細胞教が200となるようにFM3A細胞懸濁液を混入し,これを各flaskに5mlずつ分注し直ちに冷水中で寒天を凝固させた.凝固したときの寒天の濃度は0.15%となる.
  • 凝固後1時間室温に静置したものを実験に用いた.
  • 一回の実験には必ず対照を5本以上取り実験値は対照との相対値として表した.
  • 標本数が最低15となるように実験を繰り返した.
  • 対照全てのコロニー形成能が75~100%内にあったとき,その実験のデータを採用し,対照のうち一つでもコロニー形成能がそれ以下であったもの実験全体を失敗したものとして捨てた.

傾斜磁場.jpg  ○ 磁場

  • 使用した静磁場装置は放射線治療用の直線加速器に用いられていた電磁石を用いた.
  • 今報の実験には図中にflaskとして示した使用部位の中心部が5.8X10-2T,辺縁が6.9Xl0-2T、滋力勾配が0.6T/mに設定した粂件で使用した.



◇ 細胞内DNA量への影響

  • 細胞内DNA量測定には,FM3A細胞104個/mlを試験管内に分注し.磁場内に30分間静置する.
  • 磁場暴露後37±0.5℃下に2,4,6,8時間置き細胞104個当りの細胞内DNA量をフローサイトメトリー(Cytonflourograf ICP22A,Orto Co.,USA)を用いて測定した.
  • 磁場の細胞内DNA量への影響を示す.対照及び磁場暴露2,4,6,8時間のDNA量ヒストグラムを示している.
  • 2及び4時間後においてG1期(*1)を示すピークの減少がみられた.
  • 磁場曝露後8時間で対照と同じ細飽周期分布に戻っており,磁場や細胞周期への影響は一過性のものであった.

     *1 G1期は休止期から細胞分裂への最初で細胞が大きくなり合成の準備段階
DNAヒストグラム.jpg


◇ 殺細胞効果

殺細胞効果.jpg
  • 殺細胞効果の測定には,磁場暴露を5,10,20,30,60分とし,曝露後37±0.5℃にて9日間培養し,コロニー数を肉眼にて計測した.
  • 60分間室温中に静置したものを対照とした.
  • コロニー形成能は対照に比して磁場暴露時間に応じて低下し,暴露時間が20分で80%まで低下した.
  • しかし磁場暴露を20分間以上にしてもそれ以上の低下は認められなかった.
  • いずれも対照に対して1%以下の危険率で有意に低下していた。



◇ 原情報・出典
 
  培養細胞に対する傾斜静磁場の生物的効果とCoガンマ線との併用効果

    日本医学放射線学会雑誌. 52(12) 1992.12

    名古屋大学医学部

    小林英敏 佐久間貞行





[目]


今回の観察は医療分野であり、これまでの実験観察とは趣が異なりますが、次の2点について、20年以上前にしっかりした観察で確認されていたことが分かります。
  • 磁場に殺細胞効果が期待できる。
  • 磁場による効果・影響は、印加除去後も一定時間持続する。

磁場による影響・効果には、大別して次の2つがあります。

  磁場印加中の磁場効果

  磁場印加後に磁場の除去・移動後にも得られる磁場効果

後者、磁場印加の除去後に効果が持続する、いわゆるメモリー効果についてはさまざまな観察報告があります。そのメモリー効果の期間は数時間から数日、1ヶ月以上とまちまちです。



過去ポスト[水の熟成]でご紹介した[炭酸カルシューム(CaCO3)の結晶構造(アラレ石と方解石)]の割合の変化においては、磁場印加後にその影響が数百時間におよびましたが、数時間(*1)、数日継続(*2)するとした観察や1月以上継続(*3)するとした観察例などがあります。このメモリー効果は、これまでの磁気学の理論では説明が困難なうえ、メモリー効果を判断する方法もまちまちですので、ばらつきがあるのも、ある意味当然ですが、メモリー効果が磁場エネルギーを神秘的に思わせる一つの要因かも知れません。



  *1 Effects of magneticfield on waterinvestigated with fluorescentprobes

     Ko Higashitani, Jun Oshitani, Norio Ohmura
 
    Department of Chemical Engineering, Kyoto University 1996

  *2 水溶液への磁場効果の基礎的研究

     押谷潤

     京都大学大学院工学研究科  1998

  *3 Magnetic water treatment

     J.M.D. Coey, Stephen Cass

     Physics Department, Trinity College, Dublin 2, Ireland 2000





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乳がんとイソフラボン [クリッピング]

前立腺がんのリスク低減に関するポスト[前立腺がんとイソフラボン][前立腺がんとお茶]が続きました。

考える女性.jpg後回しにしてお叱りを受ける前に、[前立腺がん]同様に増加しているという、女性に多いがん[乳がん]のリスク低減についてWebドキュメントを拾ってみます。以下の文・図表共にレイアウト等の都合で編集してある場合があります。詳細と正確さを求める場合はそれぞれ情報源・出典をお訪ねください。

前述[前立腺がんとイソフラボン]では、[限局前立腺がん]のリスク低減に期待できそうだとされていた、[大豆・イソフラボン]と[乳がん]のリスク低減に関するドキュメントからです。表題の通り「大豆・イソフラボン摂取と乳がん発生率との関係について」と題されたWebドキュメントが情報源です。

◇ 調査概要
  • アンケート調査にて生活習慣について回答してもらった、40〜59歳の女性約2万人を、10 年間追跡した調査結果にもとづいている。
  • 追跡期間中、179人が乳がんと診断された。
  • 味噌汁を、[1日1杯未満飲む人を基準(1)]として、[1日1杯][2杯]および[3杯以上]飲むグループで、乳がんの発症リスクが何倍になるかを調べた。
  • 大豆・豆腐・油揚・納豆の食品を、[ほとんど食べない人を基準(1)]として、[週に3~4回][ほとんど毎日]食べるグループで、乳がんの発症リスクが何倍になるかを調べた。
  • みそ汁、大豆・豆腐・油揚・納豆の食品の項目から大豆イソフラボンの摂取量を計算し、[摂取量最小群を基準(1)]として、[2番目に少ない群][3番目に少ない群]および[摂取量最大群]の摂取グループで、乳がんの発症リスクが何倍になるかを調べた。

◇ 分析結果
  • 1日3杯以上みそ汁を飲む群で乳がんの発生率が0.6倍、つまり40%減少している。
  • 大豆・豆腐・油揚・納豆では、はっきりとした関連が見られなかったが、「みそ汁」ではたくさん飲めば飲むほど乳がんになりにくい傾向が見られた。
  • イソフラボンをあまり食べない人に比べ、たくさん食べる人のほうが乳がんになりにくいことがわかった。
  • 閉経後の人達に限ると、イソフラボンをたくさん食べれば食べるほど、乳がんなりにくい傾向がより顕著に見られた。
  • それぞれの乳がん発症リスクは以下のグラフの通りであった。

   味噌汁
味噌汁BCリスク.jpg

   大豆・豆腐・油揚・納豆
大豆食品BCリスク.jpg

   大豆イソフラボン摂取量
イソフラボンBCリスク.jpg

◇ 考察
  • 大豆・豆腐・油揚・納豆との間では関連がはっきり見られなかったが、これからみそ汁だけが乳がん発生率と関連があると考えるのは早急である。
  • イソフラボンは植物性ホルモンといわれる物質で、化学構造が女性ホルモンに似ている。
  • 女性ホルモンは乳がんの発生を促進することが知られているが、イソフラボンは女性ホルモンを邪魔することによって乳がんを予防する効果があるのではないかと考えら、実際、動物実験などではその予防効果が示されている。
  • 乳がん予防効果がイソフラボンを介したものだとすると、みそ汁だけでなく、イソフラボンを含む大豆製品一般に、その予防効果があると考えるのが自然だ。

情報源・出典
  大豆・イソフラボン摂取と乳がん発生率との関係について
   国立がん研究センター 予防研究グループ
    http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/258.html 
    http://jnci.oxfordjournals.org/content/95/12/906.long


◇ 乳酸菌とイソフラボン

イソフラボンと乳がんの発症リスクに関しては、今回のドキュメント以外にも、昨年発表された「乳酸菌摂取と乳がんの関連を検討するケース・コントロール研究」でも、乳酸菌と大豆イソフラボンの摂取が乳がん発症を抑制することが次のように示唆されています。調査は、「40~55 歳の女性の初期乳がん患者(術後1 年以内)306 名、コントロール群として非罹患者662 名(ケース群1 名に対して年齢および居住地域が似通った人2 名)を選定し、面接調査を実施した。」とあります。
  • 乳酸菌の摂取頻度を週4 回以上と週4 回未満で比較した結果、週4 回未満の乳がん発症リスクを1とすると、週4回以上のオッズ比は、0.65(p<0.05)で、乳酸菌の摂取頻度が高いほど、乳がん発症のリスクが低減することが示された。
  • 大豆イソフラボンの1日あたりの摂取量を4 群に分けて比較した結果、大豆イソフラボンの摂取量が多くなるに従って乳がん発症率は、有意に低下した(p<0.01)。また[摂取最小群]を1とした時の摂取量順に各群のオッズ比はそれぞれ、0.76、0.53、0.48 となり、大豆イソフラボンの摂取量が多いほど乳がん発症を低減することが示された。
  • 乳酸菌の摂取頻度4 回未満/週かつ大豆イソフラボン[摂取最小群]の発症リスクを1とした時、乳酸菌の摂取頻度4 回以上/週かつ大豆イソフラボン[摂取最大群]のオッズ比は、0.36 となり、乳酸菌と大豆イソフラボンの摂取による相加的な効果が示された。
       乳酸菌と大豆イソフラボンの摂取が乳がん発症リスクを低減
       http://www.csp.or.jp/PressReleaseFiles/20130716.pdf
イソフラボンBCリスク_2.jpg
乳酸菌BCリスク.jpg

◇ 長鎖n-3脂肪酸(EPA DHA)

また乳がんのは発症リスクの低減では、がん予防全般で注目されている長鎖n-3脂肪酸に関する調査報告もあります。
  • EPA、DHAなど、魚に多い長鎖n-3脂肪酸の摂取量を4群に分けて比較した結果、もっとも多くとるグループ(上位1/4)の乳がん発症リスクは、とる量がもっとも少ないグループ(下位1/4)の半分に低下した。
       脂肪・脂肪酸摂取と乳がんのリスク ― 日本における追跡調査から
       http://publichealth.med.hokudai.ac.jp/jacc/reports/wakai5/index.html
* 文中リンク確認はいずれも2017年4月    
[目]

納豆、魚、日本茶とやはり日本食ですかね。乳酸菌はヨーグルトはもちろんですが、大豆発酵食品(味噌・醤油)や漬物、日本酒、なども植物性乳酸菌の宝庫だと言います。となるとやはり、日本食で一杯ということになりそうです。我が家の食生活は実に健全?なようです。


[いす]
〇 イラストは下記URLよりフリーイラストを使わせていただきました。
     http://www.emin.jp/


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前立腺がんとお茶 [クリッピング]

前回[前立腺がんとイソフラボン]では、[限局前立腺がん]のリスク低減に[イソフラボン]が有効かもしれないという調査結果をクリッピングしました。今回は、[進行前立腺がん]のリスク低減に関するWebドキュメントからのクリッピングです。情報源の内容を箇条書きにしてみます。文章、グラフ共にレイアウト等の都合で一部編集してあります。詳細と正確さを求める場合は情報源をお訪ねください。
お茶と急須.jpg
◇ 調査概要
  • 40~69歳の男性約5万人を追跡調査した結果にもとづいている。
  • 追跡期間中、404人が前立腺がんになった。
    そのうち114人は進行性、271人は限局性、19人は不明、であった。
  • 緑茶を1日1杯未満飲む人を基準[1]として、緑茶を1日1-2杯、3-4杯、および5杯以上飲むグループで、前立腺がんのリスクが何倍になるかを調べた。

◇ 分析結果
  • 緑茶飲用と全ての前立腺がんでは関連がみられなかった。
  • 前立腺内にとどまる限局がんと、それ以降の進行がんに分けて、緑茶飲用程度のグループによるリスクを比べた。
  • 緑茶飲用が多ければ多いほど、進行前立腺がんのリスクが低下するという結果がみられた。
  • 緑茶を1日5杯以上飲むグループでは、1日1杯未満飲むグループと比べると、進行前立腺がんのリスクが約50%低下した。
  • 限局前立腺がんでは、緑茶飲用との関連はみられなかった。

前立腺がん_緑茶.jpg

◇ 考察
  • 緑茶は、カテキンという物質を多く含み、実験研究によると、カテキンは発がんを抑制することが報告されている。
  • また、カテキンは、前立腺がんの危険因子の候補の一つである男性ホルモンのテストステロンレベルを下げたり、アンドロゲンレセプターの転写をおさえたりすることで、前立腺がんのリスクを下げることが予想されている。
  • 限局前立腺がんでの緑茶飲用によるリスク低減がみられなかったのは、緑茶の効果が、限局がんと進行がんで異なることも考えられるが、健康意識が高く緑茶をたくさん飲む人が検診を受け、限局前立腺がんが発見されたため、緑茶による前立腺がんリスク低下の効果が見かけ上消えてしまった、という可能性も考えられる。

情報源・出典
  緑茶飲用と前立腺がんとの関連について
   国立がん研究センター 予防研究グループ
    http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/310.html
    http://aje.oxfordjournals.org/content/167/1/71.full
        リンク確認2017年3月

[目]

前回のクリッピング([前立腺がんとイソフラボン])では、納豆だと約50g、豆腐だと約100g程度を毎日食べれば、限局前立腺がんのリスク低減に効果的だと読み取れる調査結果でした。今回は、緑茶を毎日数杯飲めば進行前立腺がんのリスク低減が期待できそうな調査結果です。緑茶飲用では、脳卒中のリスクを低減するという調査結果([脳卒中を防ぐ])もあります。
大豆食品が体によいこともよく言われています、納豆50gだとパック1つ程度でしょうか、納豆が苦手な方は豆乳でもよさそうです。豆腐と交互に毎日食べて、お茶を数杯飲んだからといって過剰摂取になることはまずなさそうですので、心がけてみましょうか。


[いす]

〇 イラストは下記URLよりフリーイラストを使わせていただきました。
    http://www.satukibare.net/

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前立腺がんとイソフラボン [クリッピング]

一昔前はがんといえば胃がんを思い起こしましたが、最近は胃がんは減少の傾向にあり、これに替って大腸がんや乳がんが増えているそうです。そんな中、前立腺がんの増加が群を抜いているといいます。欧米に比べれば日本人の前立腺がんの発生率は低く、早期発見して対処すれば問題の少ないがんですが、進行させると骨やリンパ節に転移しやすく面倒ながんの一つになってしまうそうです。

前立腺がんには、[臨床がん](臨床的に前立腺がんと診断されたがん)と、[ラテントがん](死亡後、剖検によって見つかったがん)があり、日本人で[ラテントがん]が検出される率は欧米人と差がないにもかかわらず、[臨床がん]は非常に低いといいます。[ラテントがん]から[臨床がん]に進行すると考えられ、日本人は[臨床がん]になるまでの期間が長いのではないかといわれていますから、この時間を少しでも長くできれば、前立腺がんを意識せずに一生を終えることになりそうです。日常生活における食品摂取と前立腺がん罹患リスクに関するドキュメントがありましたのでクリッピングです。

今回のクリッピングは、「ゲニステイン、イコール濃度が高いグループの限局前立腺がんリスクは低い」というwebレポートからです。[ゲニステイン]は[ダイゼイン][グリシテイン]と共に[イソフラボン]の成分で、女性ホルモン(エストロゲン)様の作用があり、[イコール]は[ダイゼイン]が腸内細菌によって代謝され変化した成分で、エストロゲン作用が強いといいます。以下に情報源の内容を箇条書きにしてみます。文章、グラフ共にレイアウト等の都合で一部編集してあります。詳細と正確さを求める場合は情報源をお訪ねください。

◇ 調査概要
  • 保存血液のある40~69歳の男性約1万4000人を対象とし、約13年間追跡した。
  • 追跡期間中、201人に前立腺がんが発生した。
  • 前立腺がんになった人1人に対し、前立腺がんにならなかった人から年齢・居住地域・採血日・採血時間・空腹時間の条件をマッチさせた2人を無作為に選んで対照グループに設定し、合計603人を分析対象とした。
  • 保存血液を用いて血漿中イソフラボン(ゲニステイン・ダイゼイン・グリシテイン・イコール)濃度を測定し、それぞれ値によって最も低いから最も高いまでの3つのグループに分け、最も少ないグループの前立腺がんリスクを[1]として比較した。

◇ 分析結果

前立腺がん全体
  • その結果、ゲニステイン濃度の最も高いグループ(≧151.7ng/mL)の前立腺がんリスクは、最も低いグループ(<57ng/mL)の0.66倍であった。
  • これを食事からの摂取量と血清濃度を比較したデータを用いて1日あたりの摂取量に換算すると、ゲニステイン濃度の最も高いグループの中央値はゲニステインで28.1mgとなる。
  • これは納豆だと約50g、豆腐だと約100gに相当する。
  • ダイゼイン、グリシテインでは同様の関連は見られなかった。
  • ダイゼインの代謝物であるイコールでは、最も高いグループ(≧15.0ng/mL)では、イコールを産生できないグループのリスクと比較して、約40%の低下がみられた。

前立腺がん_01.jpg

限局がんと進行がん
  • 前立腺内にとどまる限局がんと、それ以降の進行がんに分けて、血中イソフラボン濃度によるグループでのリスクを比べた。
  • 前述の血漿中イソフラボン(ゲニステイン・イコール)濃度の影響は、限局前立腺がんでより明らかとなり、最も濃度の高いグループで、ゲニステインでは約50%、イコールでは約60%のリスクの低下がみられた。
  • 過去、食事摂取頻度アンケートから算出されたイソフラボン摂取量と前立腺がんの関連について、イソフラボン摂取量が高いグループで限局前立腺がんリスクが低くなると報告されている。
  • 血液を用いた今回の研究も、摂取量で評価した結果と同様に、イソフラボンの血中濃度が高いと、限局する前立腺がんのリスクを低下させるという結果であった。
  • イソフラボンと進行前立腺がんの関連はみられなかった。進行前立腺がんの症例数が少なく(48例)、結果が偶然であることも否定できず、今後の研究での確認が必要。
グラフクリックで別枠拡大表示
前立腺がん_02.jpg

情報源・出典
  血中イソフラボン濃度と前立腺がん罹患との関連について
   国立がん研究センター 予防研究グループ
    http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/336.html
    http://jco.ascopubs.org/content/26/36/5923.full

[目]

日本人は大豆食品をよく口にしますから、イソフラボンは多く摂取している民族だといわれます。また、欧米人に比べ、ダイゼインをイコールへと代謝する腸内細菌が多いとも言われています。そのために、欧米人に比べ前立腺がんの発症が少なかったものが、食の欧米化でその傾向が変化し、前立腺がんの増加が大きくなってきたのかもしれません。いずれにせよ[大豆イソフラボン]には、「ラテントがん」から「臨床がん」に至るまでの期間を遅らせる作用があると考えられるとのこと、ほどよい摂取を心がけましょう。イソフラボンのサプリメントについては、「今回の研究は、日常の食生活で恒常的にイソフラボンを多く摂取している日本人を対象とした研究ですので、この研究の結果からはサプリメントの効果はわからない」としています。



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冠動脈疾患の発症リスク [クリッピング]

冠動脈M.jpg心筋梗塞など冠動脈疾患の10年間の発症危険度を予測する新しいリスクスコアだそうです。従来の方式がリスクを過大評価していたのに対し、この方式では、実際の発症率と有意な差が無く正確に冠動脈疾患の発症を予測できるとか、お試し下さい。

以下の予測方法は、情報源・出典から引用していますが、レイアウト・画像等の都合により用語の変更など一部編集してあります。詳細と正確さを求める場合は、情報源・出典をお訪ね下さい。

◇ 10年間に冠動脈疾患を発症する危険度の予測
各ステップ項目の右端にある数値がリスクスコアです。[Step2]以外はステップ毎に該当するスコアを、[Step2]は該当する項目すべてのスコアを、加算していくとリスクの合計得点になります。JavaScriptが動けば、ステップ順にラジオボタンやチェックボックスを選択をし、最後に[合計得点を計算]ボタンをクリックすると合計得点を計算します。最下部のテーブルから合計得点に対応した発生確率(リスク)をチェックします。

Step1:年齢を選択してください
 
35~44歳 30
45~54歳 38
55~64歳 45
65~69歳 51
70歳以上 53
Step2:該当する項目のすべてにチェック(選択)してください
 
女性 -7
喫煙習慣あり 5
糖尿病 6
Step3:普段の血圧を選択してください 
 
至適血圧 -7
正常血圧 0
Ⅰ度 高血圧 4
Ⅱ度以上 高血圧 6
  血圧ガイドラインM.jpg
Step4:LDLコレステロール(mg/dL)の値を選択してください
 
100未満 0
100~139 5
140~159 7
160~179 10
180以上  11
Step5:HDLコレステロール(mg/dL)の値を選択してください
 
40未満 0
40~59 -5
60以上 -6
Step6:eGFRの値を選択してください
 
60以上 0
30~59 3
30未満 14
 
血清クレアチニン検査値から算出します。
eGFRの算出は下記URLなどが便利です。
 http://j-ckdi.jp/ckd/check.html
 http://www.kyowa-kirin.co.jp/ckd/check/check.html
      URLリンク確認は2017年2月
Step7: [合計得点を計算]ボタンをクリックして合計を算出してください
 
  合計得点 
10年間の冠動脈疾患発生確率
合計得点が該当する発生確率を確認します
 
合計得点 発生確率(%)
<= 35         < 1 %  
36 ~ 40 1 %
41 ~ 45 2 %
45 ~ 50 3 %
51 ~ 55 5 %
56 ~ 60 9 %
61 ~ 65 14 %
66 ~ 70 22 %
   71 <  28 % <

◇ 情報源・出典
   国立循環器病研究センター
    プレスリリース
    http://www.ncvc.go.jp/pr/release/006484.html
    https://www.jstage.jst.go.jp/article/jat/advpub/0/advpub_19356/_pdf


[目]

リスクスコアはいかがでしたか。私は49点で、10年以内の冠動脈疾患の発症確率は3%となりました。喜ぶべきか悲しむべきか??

情報源では、「リスクの中ではCKDのStage4以上を最も高く、次いで[LDLコレステロール]高値を高く評価するように設定した」とあります。冠動脈疾患の予防には、腎機能[eGFR]と[LDLコレステロール]のコントロールが特に大切だとされています。

腎機能[eGFR]はさておいても、もともと基準値が厳しすぎるといわれていた[LDLコレステロール]については、先日のドック学会の健康人基準では女性は年齢で152~190mg/dL、男性は178mg/dL程度までとされていましたが、ここでは160mg/dLを超えればきわめてハイリスクとされています。[将来的に病気になる可能性]と[現在時点では問題が無い]と基準の定義が異なる故でしょうが、素人には何とも分りにくい話です。[LDLコレステロール]と[心疾患]の関係は、もはや伝説だとおもっておりましたが・・・。



〇 イラストは下記URLよりフリーイラストを使わせていただきました。
     http://design.taiho.co.jp


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脳卒中を防ぐ [クリッピング]

[今後10年間に脳卒中を発症する確率]では、「脳卒中を発症確率の予測モデル」「循環器疾患・発症予測ツール」等についてクリッピングしました。[年齢][BMI][糖尿病][血圧]など危険因子(risk factors)を元に脳卒中の発症確率を予測したものです。
発症確率が分かったら、それを減らす算段もなければいけないと言うことで、今回は脳卒中の発症を低減してくれる、言わば防御因子(protective factors)に関するクリッピングです。


◇ 緑茶・コーヒーの常飲は脳卒中リスクを低減する・・・日本での調査

毎日のコーヒ-1杯と2~3杯のお茶が脳卒中や循環器疾患リスクを減少してくれるそうです。
下のグラフは、[循環器疾患][脳卒中][脳梗塞][脳出血][虚血性心疾患]について、緑茶またはコーヒーを飲まない場合を基準として、飲む頻度・量による疾患発症リスク(多変量補正ハザード比*1)と傾向性*2のP値を示しています。
緑茶・コーヒー共に、[虚血性心疾患]以外では摂取量が多い方が発症リスクが低減する逆相関関係が見られます。
グラフはクリックすると別枠に拡大表示されます
JPN_protective.jpg

  *1 ハザード比 
一方(対照)の群を基準にして他方(興味)の群での発生確率が何倍高(低)いかを示す。ここでは[飲まない]が基準。
  *2 傾向性  
  仮説因子(ここでは[緑茶][コーヒー])の摂取量と疾病リスクとの量的な関係。
個々のハザード比ではなく、傾向性をみる。 緑茶摂取量が増加するにつれて脳卒中の発症率も直線的に減少するというように、仮説要因と疾病リスクの間に直線的な関連を想定することが多い。傾向の有意さをしらべたものが、傾向性検定(p for trend)。

緑茶やコーヒーで、脳卒中などの発症が押さえられるメカニズムについては不明確な部分が多いようです。情報源には、緑茶・コーヒーについて次の様な記述があります(抜粋引用)。
[緑茶]
緑茶にはカテキンなどの抗酸化作用、抗炎症作用、抗血栓作用、血漿酸化防止と抗血栓形成効果などによる複数の血管保護効果がみられます。緑茶と血圧との関連に関する文献には賛否両論があり、また文献が少ないため今後の研究が必要とされます。
[コーヒー]
コーヒーにはカフェインが含まれていますが、血清コレステロールと血圧との関連性にはまだ決着が着いていません。また、コーヒーにはクロロゲン酸が含まれており、血糖値を改善する効果があると言われています。糖尿病は脳梗塞の危険因子であり、そのためコーヒー摂取頻度が多いと脳梗塞の発症が低く抑えられていることが推察されます。

   情報源・出典
   ○ 緑茶・コーヒー摂取と脳卒中発症との関連について
    国立がん研究センター がん予防・健診研究センター 予防研究部
    http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/3278.html
   ○ The Impact of Green Tea and Coffee Consumption on the Reduced Risk of Stroke
      Incidence in Japanese Population
    Stroke. published online March 14, 2013;
    http://stroke.ahajournals.org/content/early/2013/03/14/STROKEAHA.111.677500.long


◇ コーヒーは摂取するほど死亡率を下げる・・・米国での調査

コーヒーについては、摂取量が多いほど死亡リスクが低いという米国での調査もあります。
下図がそのハザード比のグラフです。
○ 女性 ・・・ グラフはクリックすると別枠に拡大表示されます
F_US_cf_protective.jpg

○ 男性 ・・・ グラフはクリックすると別枠に拡大表示されます
M_US_cf_protective.jpg

[女性][男性]が分けられていますのではっきりとした傾向がみられそうです。
[全疾患]での死亡リスクと共に、[心疾患][呼吸器疾患][脳卒中][外傷と事故][糖尿病][感染症]での死亡リスクについても同様にコーヒーの摂取量が多いと死亡リスクが低減する逆相関関係がみられます。但し「コーヒー摂取と,全死亡および死因別死亡とのあいだに逆相関が認められた.これが因果関係を示すものなのか,関連を示すものなのかは,今回のデータからは判断できない」としています。

この調査では[癌]は摂取量と死亡リスクがむしろ正相関しています。これは日本での「コーヒー摂取と肝がんの発生率との関係について」の調査結果(肝臓がんのリスク低減)とは異なりますが、[発症]と[死亡]、各疾患群の対象とする範囲なども異なりますので、単純に比較して見てはいけないのかも知れません。

   情報源・出典
   ○ コーヒー摂取と全死亡・主要死因死亡との関連について
    http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/3527.html
    この記事の作成時(2013/04)より新しい発表です。
   ○ Association of Coffee Drinking with Total and Cause-Specific Mortality
    National Cancer Institute, National Institutes of Health
    N Engl J Med 2012; 366:1891-1904
    http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1112010#t=articleDiscussion


[目]

後者の米国での調査ドキュメントには、BMIと死亡リスクの関係なども記述され、私に都合の良さそうな結果のようですが、それらについてはまた機会がありましたら覗いてみましょう。
過大な期待はいけませんが、毎日、コーヒーの一杯と2~3杯のお茶で、脳卒中のリスクが低減できれば、それに越したことはありません。コーヒーやお茶のゆったりした時間をもつことだけでも、悪いことはなさそうです。


[いす]
〇 外部リンクの確認は、いずれも2017年2月

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サプリメント成分の評価 [クリッピング]

以前、「n-3不飽和脂肪酸の多い魚および、EPA・ DPA・ DHAといった魚に多く含まれているn-3不飽和脂肪酸摂取量が多いグループの肝がんリスクは低い」という調査報告をクリッピングしました。「n-3不飽和脂肪酸をサプリメントで採ったらどうなのか」と考えるところです。そこで、[n-3不飽和脂肪酸]を始めいくつかのサプリメント成分の機能性を評価したドキュメントからクリッピングします。

評価されている成分は次の11成分。
セレン ・n-3系脂肪酸 ・ルテイン ・コエンザイムQ10・ヒアルロン酸 ・ブルーベリー(ビルベリー)エキス ・グルコサミン・分枝鎖アミノ酸(BCAA) ・イチョウ葉エキス ・ノコギリヤシ・ラクトフェリン

評価はそれぞれの成分に関する論文を調査し、各論文の研究内容(質、数など)や成分効果の一貫性から判断しているようです。以下11成分30機能についての[総合評価]部分を転載します。総合評価の区分は次の通りです。詳細は下記情報原 [「食品の機能性評価モデル事業」の結果報告 添付資料] を参照してください。
  • A : 機能性について明確で十分な根拠がある(Convincing)
  • B : 機能性について肯定的な根拠がある (Probable)
  • C : 機能性について示唆的な根拠がある (Possible)
  • D : 機能性について示唆的な根拠が少数ながら存在するが不十分
  • E : ヒトでの効果確認例がなく、根拠レベルの評価不能
  • F : 機能性について否定的な根拠があるあるいは、根拠情報と見なせるものがほとんどない
 
評価M.jpg

◇ 情報原・出典
   「食品の機能性評価モデル事業」の結果報告
    消費者庁 2012年4月
    http://www.caa.go.jp/foods/index17.html
   「食品の機能性評価モデル事業」の結果報告 添付資料
    http://www.caa.go.jp/foods/pdf/syokuhin843.pdf

[目]

調査研究は消費者庁の事業で、事業受託者は[公益財団法人日本健康・栄養食品協会]とのことです。財団の評議員・役員には機能食品業界企業の役員が名を連ねていますから業界団体と言えそうですが、評価そのものはそこそこシビアな雰囲気は漂っているように感じます。[科学的根拠データ(論文、非論文)]を対象とした検証でありながら、リストした論文等が公開されていないようなのが、少し気に掛かります。
また、下記の[独立行政法人国立健康・栄養研究所]でも健康食品の成分に関し、[素材情報データベース]化を定常業務として取り組んでいるようです。同じように文献レビューによる調査であるようですので、こちらを拡張利用した方が、調査精度、公正性の面でも良かったのではないかと感じます。[国立健康・栄養研究所]は所管が厚労省ですが、まさか縄張り問題ということもないでしょうが、数千万円以上の調査費用のようですので、もったいないもったいない。

さて、ケチ付けはさておいて、ざっと見た範囲ですが、[B]にランクされていれば、裏付けのある成分と考えてよさそうに感じました。但し、報告書には次の様な記載もあります。
「国内製品分析を実施した結果、ほとんどの製品において、成分の含有量について、実測値は表示量の±20%程度となっていた。一方、腸溶性マイクロカプセル形態の製品について、今回作成した分析方法では抽出が困難であったなど、個別の成分や製品に特有の問題点も確認された。」
折角の機能食品がメーカの杜撰な成分表示や品質管理で、業界自ら首を絞めることがないように願いたいですね。

[本]
以下に前出11成分に関する簡単な説明を、独立行政法人国立健康・栄養研究所の関連URLから一部転載させていただきました。コンテンツによっては画面中の[すべての情報を表示]ボタンで[概要]と共に[有効性][安全性]などの情報も表示できます。詳細と正確な情報のためには、記載のURLをお訪ね下さい。
○ セレン
セレンを多く含む食品としては、ねぎ、わかさぎ、いわしなどがある。俗に「老化やがんを防ぐ」、「生活習慣病を予防する」などといわれ、前立腺がんの発生率低下、全がん死亡率の減少など、一部にヒトでの有効性が示唆されている。
 → http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail37.html
    http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail682.html
○ n-3系脂肪酸
n-3系脂肪酸は青魚やクジラなど、海で生活する動物の脂肪に多く含まれる。高脂血症や血栓症によいとされ、n-6系脂肪酸との比率が重要とも言われる。俗に「記憶力を高める」、「アトピーやアレルギーなどによい」などと言われているが、ヒトにおける有効性については、調べた文献中に信頼できる充分なデータは見当たらない。
 → http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail1193.html
○ ルテイン
ルテインは、ホウレンソウ、ケール、トウモロコシ、ブロッコリーなどの緑黄色野菜や卵黄に多く含まれる。俗に「目によい」、「抗酸化作用がある」などといわれている。食事から多く摂取した場合、白内障や加齢黄班変性のリスクの低減に対して、ヒトでの有効性が示唆されているが、サプリメントとして摂取した場合に同等の効果があるかどうかは不明である。
 → http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail41.html
○ コエンザイムQ10
俗に「活性酸素の増加を抑制する」などといわれる。ヒトでの有効性については、ミトコンドリア性脳脊髄障害の治療に対して有効性が示されている。
 → http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail40.html
 → http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail677.html
○ ヒアルロン酸
加齢とともに減少することから関節炎などに対する効果、美肌効果などが期待されている。俗に「関節痛を和らげる」「美肌効果がある」といわれているが、経口摂取によるヒトでの有効性については信頼できるデータは見当たらない。ただし、外用で口腔粘膜の炎症の治療に、眼内注射で白内障治療の補助剤として、関節内投与で骨関節炎の治療に有効性が示唆されている。
 → http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail573lite.html
○ ブルーベリー(ビルベリー)エキス
・ブルーベリー ブルーベリーは、俗に「血管を丈夫にする」などといわれているが、ヒトでの有効性・安全性については信頼できるデータが見当たらない。「眼によい」等といわれ、サプリメント等に使用されるのは野生種のビルベリー (Vaccinium myrtillus) であり別種である。
 → http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail65.html
・ビルベリーの果実はアントシアニン類などを豊富に含むため、俗に「眼精疲労や近視によい」などといわれているものであるが、ヒトでの有効性については信頼できるデータが見当たらない。
 → http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail67.html
○ グルコサミン
工業的にはカニやエビなどの甲殻から得られるキチンを塩酸などで分解して製造される。俗に「関節の動きをなめらかにする」、「関節の痛みを改善する」などといわれ、ヒトでの有効性については、硫酸グルコサミンの摂取が骨関節炎におそらく有効と思われている。ただし、重篤で慢性的な骨関節炎の痛みの緩和に対しては、その効果がないことが示唆されている。
 → http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail24lite.html
○ 分枝鎖アミノ酸(BCAA)
俗に「筋肉をつくる」、「疲労を抑える」といわれており、運動中の筋肉消耗の低減に一部で有効性が示唆されている。また、脂肪燃焼を促すといわれているが、ダイエット効果に関しては信頼できる十分なデータが見当たらない。 ・バリン
 → http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail625.html ・ロイシン
 → http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail633.html ・イソロイシン
 → http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail602.html
○ イチョウ葉エキス
俗に「血液循環を良くする」、「ボケを予防する」などといわれ、老人性の循環器系および神経系疾患等に対しては、一部にヒトでの有効性が示唆されている。ドイツのコミッションE (ドイツの薬用植物の評価委員会) は、記憶障害、耳鳴り、めまいの改善に対するイチョウ葉抽出物の使用を承認している。
 → http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail116.html
 → http://www0.nih.go.jp/eiken/chosa/IppannGingko.html
○ ノコギリヤシ
薬用部位は実で、中国では古くから泌尿器疾病の治療薬 (漢方) として利用され、さらに強壮、利尿に効果があるとされてきた。俗に「泌尿器疾患に有効である」といわれ、前立腺肥大症に対する作用など、一部にヒトでの有効性が示唆されている。
 → http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail70.html
○ ラクトフェリン
俗に「鉄の吸収効率が良い」、「抗菌活性がある」などといわれているが、ヒトでの有効性については信頼できるデータが十分にはない。
 → http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail10.html

[いす]
〇 文中URLへのリンク確認は2017年2月
〇 イラストは下記のURLからフリーイラストを使わせていただきました。
    http://design.taiho.co.jp/index.html



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イメージ・イーティング? [クリッピング]

想像だけで食欲を抑制できる?
これからのシーズン、甘いチョコレートに目がないあなたへ食べ過ぎに効くアドバイスを1つ。
「おつむで溶かして、お口で溶けない」。最新の研究によると、特定の食品を食べる場面を想像すると、その食品に対する欲求が減少し、実際に食べる量を減らすことができるという。
ナショナルジオグラフィック

同じものを繰り返し食べると食傷気味になることは、ある意味当然ですね。心理学では「馴化(じゅんか)」というそうです。それがイメージの世界でも同じだということが、米カーネギーメロン大学のケアリー・モアウェッジ氏等の研究で発表されたとのこと。研究者等は「ダイエットに取り組む人は、多くの場合、欲求を刺激する好物を考えないように努める。しかし、それは最善の策ではない可能性が出てきた」と述べているそうです。
記事によるその実験は次の通りです。

実験の方法
チョコ.jpg
  1. 51人の被験者を3つのグループに分ける。
  2. それぞれのグループに次のようなイメージをしてもらう。
 
第1グループは
コンランドリーの洗濯機に硬貨を30枚挿入してから粒チョコを3つ食べる。2つの場面を連続して想像してもらう。
研究チームによると、硬貨を挿入するのとチョコレート菓子をつまむのは同程度の運動スキルに相当するという。
第2グループは
硬貨3枚にチョコ30粒を食べる場面を想像してもらう。
第3グループは
硬貨を33枚挿入するだけで食べる想像はしない。
  1. その後、被験者それぞれに40グラムの粒チョコが入ったボウル皿を配って自由に食べるよう指示し、被験者が「もう十分」と言うとボウルを下げて重さを測定する。
実験の結果
チョコ30粒を食べる想像をした第2グループは、想像していない第3グループや3粒だけの第1グループに比べ、食べる量が少ないと判明した。

こんなことでダイエットができるなら便利な話です。ただし、研究者によると、想像した食品だけに効果は限定されるという。例えば、チョコレートを食べるところを想像しても、チーズに対する欲求が減るわけではないそうですから、ダイエットのためには、献立を承知したうえでイメージ・イーティング?をしなければいけないようです。

[目]
退社時には奥様に電話で今晩の献立をきき、帰宅の電車のなかで、その献立を噛んでのみ込むまでをしっかりイメージし、何度も食べればよいダイエットになるということでしょうか。
毎日の[帰るコール]や[食べっぷりが減ったこと]で、煩がられたり怪訝に思われ、夫婦仲にひびが入らなければ良いですが・・・。

「食べ過ぎや喫煙など、常習性のある行動を抑える新たな行動療法の発展につながるだろう」とのこと、面白い心理療法になるのかも知れません。


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