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基準値と性年齢 : 血色素(ヘモグロビン) [健康診断データ]

女性.jpg【血色素】より【ヘモグロビン】と呼んだ方が分かりやすいかも知れません。
赤血球に含まれる呼吸色素(酸素と結合して、組織の細胞に酸素を運搬する色素)のひとつで、血液の赤い色の素となるため【血色素】と呼ばれ、赤血球の乾燥重量の約94%を占めるそうです。中学の理科で習ったとおり、【血色素】の鉄と酸素が結合することで、全身に酸素を運び、減少すると貧血になります。ただし、貧血は【血色素】のみでなく、【赤血球数】【ヘマトクリット】の検査数値と共に、貧血の種類などを推測します。

【血色素】は一日のなかでも時間的に変動が見られ、朝食後に高く睡眠中は低いと言われ、個人差も強いといいます。また、新生児は19.0~20.0g/dLと高値ですが、急速に低下し生後6カ月頃から幼児期までは成人の最低基準値程度(11.4~13.0g/dL)を推移し、その後青春期まで徐々に増加し、女性・男性共にそれぞれの成人値になるといいます。

以下には参考情報として高値・低値の場合に注意すべき疾患等も記述してありますが、あくまでも一般的な参考情報の範囲であることをご理解ください。ここでのグラフ等は、統計的なものでありVisualHealth.Naviの機能紹介の一環であることをご承知置きください。


◇ 検査値の分布

【血色素】の検査値の分布です。中心の太線は各年齢での平均値を、上下の細線は、それぞれ±1SD(標準偏差)、±2SD(標準偏差)の値を繋いだものです。
グラフをクリックすると別ウインドウに拡大図が表示されます
グラフの見方は→こちら
血色素_分布_1200.jpg

女性は高値群と中低値群とでは少し異なるパターンを示しています。高値群では、加齢と共にフラットないしごく穏やかに下降していますがが、中低値群では中年期に一旦上昇に転ずる特徴的なパターンです。男性・女性の中年期以降は加齢と共に老齢期まで緩やかに下降しています。女性の若年から中年期においては3人に1人が基準値下限を下回る健診値となっています。

女性の分布幅は中年期を除き、ほぼ全年代で安定しており、男性では加齢と共に幾分か分布幅が広がる傾向を示しています。女性の-2SDは、ほぼ全年代で基準値下限[11.4]g/dLよりかなり低いようです。

◇ 基準値上限

【血色素】の基準上限値が各年齢で示す標準値、健康ポジションとなる健診値(健康上限値)のグラフです。基準値上限は[女性 14.6]g/dL[男性 16.6]g/dL、健康ポジション上限は標準値は[115sv]です。
グラフをクリックすると別ウインドウに拡大図が表示されます
グラフの見方は→こちら
血色素_上限.jpg

女性・男性共に基準値上限[女性 14.6][男性 16.6]g/dLが示す標準値は、全年代に渡ってほぼ[115sv]をフラットに推移しています。基準値上限が95%領域[+2SD:120sv]に設定されることから見れば、[女性 14.6][男性 16.6]g/dLの基準値上限は女性・男性共にもう少し緩やかでも良いように見受けられます。

健康ポジション上限を[115sv]と考えた場合、女性・男性共に全年代に渡って、それぞれの基準値上限[女性 14.6][男性 16.6]g/dLの近値を推移しています。基準値上限[女性 14.6][男性 16.6]g/dLは健康ポジション上限としては、全年代においてよくフィットしているようです。

【血色素量】が高値で疑うべき疾病には次が上げられます。
真性多血症、脱水症、ストレス、高地居住者 など


◇ 基準値下限

【血色素】の基準下限値が各年齢で示す標準値、健康ポジションとなる健診値(健康下限値)のグラフです。基準値下限は[女性 11.4][男性 13.0]g/dL、健康ポジション下限は標準値は[85sv]です。
グラフをクリックすると別ウインドウに拡大図が表示されます
グラフの見方は→こちら
血色素_下限.jpg

基準値下限[女性 11.4][男性 13.0]g/dLが示す標準値は、女性では中年期以前は[95sv]を山とし、中年期以降は[85sv]を谷とした波を描き、男性では若年期から高齢期に向け[70sv]~[90sv]への上昇直線を描いています。基準値下限が95%領域[-2SD:80sv]に設定されることから見ると、基準値下限[女性 11.4][男性 13.0]g/dLは、男性では中年期のみ、女性では中年後期が辛うじて適合するのみで、全年代共通の基準値の不都合を見せていると感じます。

健康ポジション下限を[85sv]と考えた場合、女性では若年期の[11.5]g/dLをスタートに中年期に[10.0]g/dLまで下降し、再び中年後期に[11.5]g/dLに上昇する推移を、男性では若年期の[14.0]g/dLから高齢期の[12.0]g/dLまで下降する推移を描いています。

【血色素】が低値で疑うべき疾病には次が上げられます。
貧血、白血病、膠原病、肝硬変、悪性リンパ腫、感染症、甲状腺機能低下症、消化管の出血 など

[本] 貧血の分類
【血色素】が成人女性[12.0]、成人男性[13.0]、高齢者[11.0]g/dLより低値の時には、貧血を疑う必要があるそうです。貧血は赤血球恒数によって下表に分類されるそうですのでご参考までに。
貧血分類O.jpg
   ○ 貧血の種類については下記URL等の外部情報も参照しました。
     http://www.jslm.org/books/guideline/36.pdf
     http://hinketsu.japanda-ch.jp/index.html

[目]

「毎日だるい、仕事中に眠くなる、やる気がない」、こりゃ仕事のストレスでの鬱病だと思い込んでいたと言う知人が、健診でヘモグロビンが異常に低いと分かり、それが原因で一安心したという。「よかったね」と言って良いのか悪いのか、少なくとも一安心ではないようです。

仕事のストレスが気になる方は、次のURLでチェックしてみては如何ですか。ご家族の方でもチェックできます。厚労省にしては、めずらしく気の利いたコンテンツだと思います。
働く人のメンタルヘルスポータルサイト「こころの耳」   こころの耳(厚労省)
    http://kokoro.mhlw.go.jp/tool/worker/ 


[いす]
〇 本文中のグラフや標準値領域については次をご覧ください。
   本文中のグラフの見方について
    http://www.gikosha.co.jp/fig_blog/gpatalks_graph.html
   標準値の領域区分について
    http://gpatalks.blog.so-net.ne.jp/2011-12-12
〇 標準値については次のURLをご覧ください。
   全般
    http://www.gikosha.co.jp/SMIS/SMIS_01.html
   基準値と標準値
    http://www.gikosha.co.jp/SMIS/SMIS_01stnd.html
   EBMと標準値
    http://www.gikosha.co.jp/SMIS/SMIS_01ebm.html

〇 本文中の外部URLのリンク確認は2012年11月27日時点です。
〇 イラストは下記のURLからフリーイラストを使わせていただきました。
    http://design.taiho.co.jp/index.html
    http://www.meiji-seika-pharma.co.jp/medical/tool/material/
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