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サプリメント成分の評価 [クリッピング]

以前、「n-3不飽和脂肪酸の多い魚および、EPA・ DPA・ DHAといった魚に多く含まれているn-3不飽和脂肪酸摂取量が多いグループの肝がんリスクは低い」という調査報告をクリッピングしました。「n-3不飽和脂肪酸をサプリメントで採ったらどうなのか」と考えるところです。そこで、[n-3不飽和脂肪酸]を始めいくつかのサプリメント成分の機能性を評価したドキュメントからクリッピングします。

評価されている成分は次の11成分。
セレン ・n-3系脂肪酸 ・ルテイン ・コエンザイムQ10・ヒアルロン酸 ・ブルーベリー(ビルベリー)エキス ・グルコサミン・分枝鎖アミノ酸(BCAA) ・イチョウ葉エキス ・ノコギリヤシ・ラクトフェリン

評価はそれぞれの成分に関する論文を調査し、各論文の研究内容(質、数など)や成分効果の一貫性から判断しているようです。以下11成分30機能についての[総合評価]部分を転載します。総合評価の区分は次の通りです。詳細は下記情報原 [「食品の機能性評価モデル事業」の結果報告 添付資料] を参照してください。
  • A : 機能性について明確で十分な根拠がある(Convincing)
  • B : 機能性について肯定的な根拠がある (Probable)
  • C : 機能性について示唆的な根拠がある (Possible)
  • D : 機能性について示唆的な根拠が少数ながら存在するが不十分
  • E : ヒトでの効果確認例がなく、根拠レベルの評価不能
  • F : 機能性について否定的な根拠があるあるいは、根拠情報と見なせるものがほとんどない
 
評価M.jpg

◇ 情報原・出典
   「食品の機能性評価モデル事業」の結果報告
    消費者庁 2012年4月
    http://www.caa.go.jp/foods/index17.html
   「食品の機能性評価モデル事業」の結果報告 添付資料
    http://www.caa.go.jp/foods/pdf/syokuhin843.pdf

[目]

調査研究は消費者庁の事業で、事業受託者は[公益財団法人日本健康・栄養食品協会]とのことです。財団の評議員・役員には機能食品業界企業の役員が名を連ねていますから業界団体と言えそうですが、評価そのものはそこそこシビアな雰囲気は漂っているように感じます。[科学的根拠データ(論文、非論文)]を対象とした検証でありながら、リストした論文等が公開されていないようなのが、少し気に掛かります。
また、下記の[独立行政法人国立健康・栄養研究所]でも健康食品の成分に関し、[素材情報データベース]化を定常業務として取り組んでいるようです。同じように文献レビューによる調査であるようですので、こちらを拡張利用した方が、調査精度、公正性の面でも良かったのではないかと感じます。[国立健康・栄養研究所]は所管が厚労省ですが、まさか縄張り問題ということもないでしょうが、数千万円以上の調査費用のようですので、もったいないもったいない。

さて、ケチ付けはさておいて、ざっと見た範囲ですが、[B]にランクされていれば、裏付けのある成分と考えてよさそうに感じました。但し、報告書には次の様な記載もあります。
「国内製品分析を実施した結果、ほとんどの製品において、成分の含有量について、実測値は表示量の±20%程度となっていた。一方、腸溶性マイクロカプセル形態の製品について、今回作成した分析方法では抽出が困難であったなど、個別の成分や製品に特有の問題点も確認された。」
折角の機能食品がメーカの杜撰な成分表示や品質管理で、業界自ら首を絞めることがないように願いたいですね。

[本]
以下に前出11成分に関する簡単な説明を、独立行政法人国立健康・栄養研究所の関連URLから一部転載させていただきました。コンテンツによっては画面中の[すべての情報を表示]ボタンで[概要]と共に[有効性][安全性]などの情報も表示できます。詳細と正確な情報のためには、記載のURLをお訪ね下さい。
○ セレン
セレンを多く含む食品としては、ねぎ、わかさぎ、いわしなどがある。俗に「老化やがんを防ぐ」、「生活習慣病を予防する」などといわれ、前立腺がんの発生率低下、全がん死亡率の減少など、一部にヒトでの有効性が示唆されている。
 → http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail37.html
    http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail682.html
○ n-3系脂肪酸
n-3系脂肪酸は青魚やクジラなど、海で生活する動物の脂肪に多く含まれる。高脂血症や血栓症によいとされ、n-6系脂肪酸との比率が重要とも言われる。俗に「記憶力を高める」、「アトピーやアレルギーなどによい」などと言われているが、ヒトにおける有効性については、調べた文献中に信頼できる充分なデータは見当たらない。
 → http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail1193.html
○ ルテイン
ルテインは、ホウレンソウ、ケール、トウモロコシ、ブロッコリーなどの緑黄色野菜や卵黄に多く含まれる。俗に「目によい」、「抗酸化作用がある」などといわれている。食事から多く摂取した場合、白内障や加齢黄班変性のリスクの低減に対して、ヒトでの有効性が示唆されているが、サプリメントとして摂取した場合に同等の効果があるかどうかは不明である。
 → http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail41.html
○ コエンザイムQ10
俗に「活性酸素の増加を抑制する」などといわれる。ヒトでの有効性については、ミトコンドリア性脳脊髄障害の治療に対して有効性が示されている。
 → http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail40.html
 → http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail677.html
○ ヒアルロン酸
加齢とともに減少することから関節炎などに対する効果、美肌効果などが期待されている。俗に「関節痛を和らげる」「美肌効果がある」といわれているが、経口摂取によるヒトでの有効性については信頼できるデータは見当たらない。ただし、外用で口腔粘膜の炎症の治療に、眼内注射で白内障治療の補助剤として、関節内投与で骨関節炎の治療に有効性が示唆されている。
 → http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail573lite.html
○ ブルーベリー(ビルベリー)エキス
・ブルーベリー ブルーベリーは、俗に「血管を丈夫にする」などといわれているが、ヒトでの有効性・安全性については信頼できるデータが見当たらない。「眼によい」等といわれ、サプリメント等に使用されるのは野生種のビルベリー (Vaccinium myrtillus) であり別種である。
 → http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail65.html
・ビルベリーの果実はアントシアニン類などを豊富に含むため、俗に「眼精疲労や近視によい」などといわれているものであるが、ヒトでの有効性については信頼できるデータが見当たらない。
 → http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail67.html
○ グルコサミン
工業的にはカニやエビなどの甲殻から得られるキチンを塩酸などで分解して製造される。俗に「関節の動きをなめらかにする」、「関節の痛みを改善する」などといわれ、ヒトでの有効性については、硫酸グルコサミンの摂取が骨関節炎におそらく有効と思われている。ただし、重篤で慢性的な骨関節炎の痛みの緩和に対しては、その効果がないことが示唆されている。
 → http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail24lite.html
○ 分枝鎖アミノ酸(BCAA)
俗に「筋肉をつくる」、「疲労を抑える」といわれており、運動中の筋肉消耗の低減に一部で有効性が示唆されている。また、脂肪燃焼を促すといわれているが、ダイエット効果に関しては信頼できる十分なデータが見当たらない。 ・バリン
 → http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail625.html ・ロイシン
 → http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail633.html ・イソロイシン
 → http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail602.html
○ イチョウ葉エキス
俗に「血液循環を良くする」、「ボケを予防する」などといわれ、老人性の循環器系および神経系疾患等に対しては、一部にヒトでの有効性が示唆されている。ドイツのコミッションE (ドイツの薬用植物の評価委員会) は、記憶障害、耳鳴り、めまいの改善に対するイチョウ葉抽出物の使用を承認している。
 → http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail116.html
 → http://www0.nih.go.jp/eiken/chosa/IppannGingko.html
○ ノコギリヤシ
薬用部位は実で、中国では古くから泌尿器疾病の治療薬 (漢方) として利用され、さらに強壮、利尿に効果があるとされてきた。俗に「泌尿器疾患に有効である」といわれ、前立腺肥大症に対する作用など、一部にヒトでの有効性が示唆されている。
 → http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail70.html
○ ラクトフェリン
俗に「鉄の吸収効率が良い」、「抗菌活性がある」などといわれているが、ヒトでの有効性については信頼できるデータが十分にはない。
 → http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail10.html

[いす]
〇 文中URLへのリンク確認は2017年2月
〇 イラストは下記のURLからフリーイラストを使わせていただきました。
    http://design.taiho.co.jp/index.html



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