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脳卒中を防ぐ [クリッピング]

[今後10年間に脳卒中を発症する確率]では、「脳卒中を発症確率の予測モデル」「循環器疾患・発症予測ツール」等についてクリッピングしました。[年齢][BMI][糖尿病][血圧]など危険因子(risk factors)を元に脳卒中の発症確率を予測したものです。
発症確率が分かったら、それを減らす算段もなければいけないと言うことで、今回は脳卒中の発症を低減してくれる、言わば防御因子(protective factors)に関するクリッピングです。


◇ 緑茶・コーヒーの常飲は脳卒中リスクを低減する・・・日本での調査

毎日のコーヒ-1杯と2~3杯のお茶が脳卒中や循環器疾患リスクを減少してくれるそうです。
下のグラフは、[循環器疾患][脳卒中][脳梗塞][脳出血][虚血性心疾患]について、緑茶またはコーヒーを飲まない場合を基準として、飲む頻度・量による疾患発症リスク(多変量補正ハザード比*1)と傾向性*2のP値を示しています。
緑茶・コーヒー共に、[虚血性心疾患]以外では摂取量が多い方が発症リスクが低減する逆相関関係が見られます。
グラフはクリックすると別枠に拡大表示されます
JPN_protective.jpg

  *1 ハザード比 
一方(対照)の群を基準にして他方(興味)の群での発生確率が何倍高(低)いかを示す。ここでは[飲まない]が基準。
  *2 傾向性  
  仮説因子(ここでは[緑茶][コーヒー])の摂取量と疾病リスクとの量的な関係。
個々のハザード比ではなく、傾向性をみる。 緑茶摂取量が増加するにつれて脳卒中の発症率も直線的に減少するというように、仮説要因と疾病リスクの間に直線的な関連を想定することが多い。傾向の有意さをしらべたものが、傾向性検定(p for trend)。

緑茶やコーヒーで、脳卒中などの発症が押さえられるメカニズムについては不明確な部分が多いようです。情報源には、緑茶・コーヒーについて次の様な記述があります(抜粋引用)。
[緑茶]
緑茶にはカテキンなどの抗酸化作用、抗炎症作用、抗血栓作用、血漿酸化防止と抗血栓形成効果などによる複数の血管保護効果がみられます。緑茶と血圧との関連に関する文献には賛否両論があり、また文献が少ないため今後の研究が必要とされます。
[コーヒー]
コーヒーにはカフェインが含まれていますが、血清コレステロールと血圧との関連性にはまだ決着が着いていません。また、コーヒーにはクロロゲン酸が含まれており、血糖値を改善する効果があると言われています。糖尿病は脳梗塞の危険因子であり、そのためコーヒー摂取頻度が多いと脳梗塞の発症が低く抑えられていることが推察されます。

   情報源・出典
   ○ 緑茶・コーヒー摂取と脳卒中発症との関連について
    国立がん研究センター がん予防・健診研究センター 予防研究部
    http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/3278.html
   ○ The Impact of Green Tea and Coffee Consumption on the Reduced Risk of Stroke
      Incidence in Japanese Population
    Stroke. published online March 14, 2013;
    http://stroke.ahajournals.org/content/early/2013/03/14/STROKEAHA.111.677500.long


◇ コーヒーは摂取するほど死亡率を下げる・・・米国での調査

コーヒーについては、摂取量が多いほど死亡リスクが低いという米国での調査もあります。
下図がそのハザード比のグラフです。
○ 女性 ・・・ グラフはクリックすると別枠に拡大表示されます
F_US_cf_protective.jpg

○ 男性 ・・・ グラフはクリックすると別枠に拡大表示されます
M_US_cf_protective.jpg

[女性][男性]が分けられていますのではっきりとした傾向がみられそうです。
[全疾患]での死亡リスクと共に、[心疾患][呼吸器疾患][脳卒中][外傷と事故][糖尿病][感染症]での死亡リスクについても同様にコーヒーの摂取量が多いと死亡リスクが低減する逆相関関係がみられます。但し「コーヒー摂取と,全死亡および死因別死亡とのあいだに逆相関が認められた.これが因果関係を示すものなのか,関連を示すものなのかは,今回のデータからは判断できない」としています。

この調査では[癌]は摂取量と死亡リスクがむしろ正相関しています。これは日本での「コーヒー摂取と肝がんの発生率との関係について」の調査結果(肝臓がんのリスク低減)とは異なりますが、[発症]と[死亡]、各疾患群の対象とする範囲なども異なりますので、単純に比較して見てはいけないのかも知れません。

   情報源・出典
   ○ コーヒー摂取と全死亡・主要死因死亡との関連について
    http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/3527.html
    この記事の作成時(2013/04)より新しい発表です。
   ○ Association of Coffee Drinking with Total and Cause-Specific Mortality
    National Cancer Institute, National Institutes of Health
    N Engl J Med 2012; 366:1891-1904
    http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1112010#t=articleDiscussion


[目]

後者の米国での調査ドキュメントには、BMIと死亡リスクの関係なども記述され、私に都合の良さそうな結果のようですが、それらについてはまた機会がありましたら覗いてみましょう。
過大な期待はいけませんが、毎日、コーヒーの一杯と2~3杯のお茶で、脳卒中のリスクが低減できれば、それに越したことはありません。コーヒーやお茶のゆったりした時間をもつことだけでも、悪いことはなさそうです。


[いす]
〇 外部リンクの確認は、いずれも2017年2月

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