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前立腺がんとイソフラボン [クリッピング]

一昔前はがんといえば胃がんを思い起こしましたが、最近は胃がんは減少の傾向にあり、これに替って大腸がんや乳がんが増えているそうです。そんな中、前立腺がんの増加が群を抜いているといいます。欧米に比べれば日本人の前立腺がんの発生率は低く、早期発見して対処すれば問題の少ないがんですが、進行させると骨やリンパ節に転移しやすく面倒ながんの一つになってしまうそうです。

前立腺がんには、[臨床がん](臨床的に前立腺がんと診断されたがん)と、[ラテントがん](死亡後、剖検によって見つかったがん)があり、日本人で[ラテントがん]が検出される率は欧米人と差がないにもかかわらず、[臨床がん]は非常に低いといいます。[ラテントがん]から[臨床がん]に進行すると考えられ、日本人は[臨床がん]になるまでの期間が長いのではないかといわれていますから、この時間を少しでも長くできれば、前立腺がんを意識せずに一生を終えることになりそうです。日常生活における食品摂取と前立腺がん罹患リスクに関するドキュメントがありましたのでクリッピングです。

今回のクリッピングは、「ゲニステイン、イコール濃度が高いグループの限局前立腺がんリスクは低い」というwebレポートからです。[ゲニステイン]は[ダイゼイン][グリシテイン]と共に[イソフラボン]の成分で、女性ホルモン(エストロゲン)様の作用があり、[イコール]は[ダイゼイン]が腸内細菌によって代謝され変化した成分で、エストロゲン作用が強いといいます。以下に情報源の内容を箇条書きにしてみます。文章、グラフ共にレイアウト等の都合で一部編集してあります。詳細と正確さを求める場合は情報源をお訪ねください。

◇ 調査概要
  • 保存血液のある40~69歳の男性約1万4000人を対象とし、約13年間追跡した。
  • 追跡期間中、201人に前立腺がんが発生した。
  • 前立腺がんになった人1人に対し、前立腺がんにならなかった人から年齢・居住地域・採血日・採血時間・空腹時間の条件をマッチさせた2人を無作為に選んで対照グループに設定し、合計603人を分析対象とした。
  • 保存血液を用いて血漿中イソフラボン(ゲニステイン・ダイゼイン・グリシテイン・イコール)濃度を測定し、それぞれ値によって最も低いから最も高いまでの3つのグループに分け、最も少ないグループの前立腺がんリスクを[1]として比較した。

◇ 分析結果

前立腺がん全体
  • その結果、ゲニステイン濃度の最も高いグループ(≧151.7ng/mL)の前立腺がんリスクは、最も低いグループ(<57ng/mL)の0.66倍であった。
  • これを食事からの摂取量と血清濃度を比較したデータを用いて1日あたりの摂取量に換算すると、ゲニステイン濃度の最も高いグループの中央値はゲニステインで28.1mgとなる。
  • これは納豆だと約50g、豆腐だと約100gに相当する。
  • ダイゼイン、グリシテインでは同様の関連は見られなかった。
  • ダイゼインの代謝物であるイコールでは、最も高いグループ(≧15.0ng/mL)では、イコールを産生できないグループのリスクと比較して、約40%の低下がみられた。

前立腺がん_01.jpg

限局がんと進行がん
  • 前立腺内にとどまる限局がんと、それ以降の進行がんに分けて、血中イソフラボン濃度によるグループでのリスクを比べた。
  • 前述の血漿中イソフラボン(ゲニステイン・イコール)濃度の影響は、限局前立腺がんでより明らかとなり、最も濃度の高いグループで、ゲニステインでは約50%、イコールでは約60%のリスクの低下がみられた。
  • 過去、食事摂取頻度アンケートから算出されたイソフラボン摂取量と前立腺がんの関連について、イソフラボン摂取量が高いグループで限局前立腺がんリスクが低くなると報告されている。
  • 血液を用いた今回の研究も、摂取量で評価した結果と同様に、イソフラボンの血中濃度が高いと、限局する前立腺がんのリスクを低下させるという結果であった。
  • イソフラボンと進行前立腺がんの関連はみられなかった。進行前立腺がんの症例数が少なく(48例)、結果が偶然であることも否定できず、今後の研究での確認が必要。
グラフクリックで別枠拡大表示
前立腺がん_02.jpg

情報源・出典
  血中イソフラボン濃度と前立腺がん罹患との関連について
   国立がん研究センター 予防研究グループ
    http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/336.html
    http://jco.ascopubs.org/content/26/36/5923.full

[目]

日本人は大豆食品をよく口にしますから、イソフラボンは多く摂取している民族だといわれます。また、欧米人に比べ、ダイゼインをイコールへと代謝する腸内細菌が多いとも言われています。そのために、欧米人に比べ前立腺がんの発症が少なかったものが、食の欧米化でその傾向が変化し、前立腺がんの増加が大きくなってきたのかもしれません。いずれにせよ[大豆イソフラボン]には、「ラテントがん」から「臨床がん」に至るまでの期間を遅らせる作用があると考えられるとのこと、ほどよい摂取を心がけましょう。イソフラボンのサプリメントについては、「今回の研究は、日常の食生活で恒常的にイソフラボンを多く摂取している日本人を対象とした研究ですので、この研究の結果からはサプリメントの効果はわからない」としています。



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